【中小企業診断士】2025年度 事例Ⅰ 再現答案|思考プロセスと解答構築ステップ

2025年度 中小企業診断士二次試験 事例Ⅰの再現答案と思考プロセスを示すアイキャッチ画像。後継者・理念・組織体制の3本柱。 (最新年度)事例別予測
2025年度 中小企業診断士二次試験「事例Ⅰ」の再現答案と思考プロセスを整理した記事のアイキャッチです。テーマは「後継者×理念×組織体制」。

こんにちは。
この記事では 2025年度(令和7年度)中小企業診断士 二次試験「事例Ⅰ」
実際の出題内容に基づいた「再現答案+思考プロセス」を整理します。

1.出題の全体構造

2025年度の事例Ⅰは、以下の4要素が明確な軸となっていました。

  1. 木材加工業のBtoC進出(知育玩具)
  2. 後継者主導の新事業立ち上げ
  3. 理念(ビジョン)の再定義と浸透策
  4. 組織体制・権限移譲の再構築

この4つは、いわば**「事例Ⅰの黄金セット」**であり、
今年は与件の構成や設問の流れが非常に素直でした。

すなわち年度テーマは、

「家業から企業へ」どう組織変革を実行するか?

でした。

2.出題構成の整理

2025年度の事例Ⅰは、設問全体が「分析 → 組織課題 → 体制構築 → 理念浸透」
という一貫した流れで構成されていました。

まさに、中小企業診断士らしい“戦略と組織をつなぐロジック”が問われた事例でした。

設問主なテーマ試験委員の狙い
第1問SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)企業の現状を正しく整理し、「何が課題の根源か」を把握できるか
第2問顧客接点(BtoC展開)に向けた施策新市場進出に必要な“戦略と顧客視点”の理解を問う
第3問組織体制・権限移譲・部門連携新事業を支える“組織設計力”と人事の基本を問う
第4問理念の再定義・浸透施策組織の方向性と企業文化をどう再

3.再現答案

以下は、私の再現答案です。

【第1問】SWOT分析による現状把握

●強み(30字)
木材加工技術と地域ネットワークを基盤に信頼を蓄積している。

●弱み(30字)
BtoC経験が乏しく、組織体制や情報共有が未整備である。

●機会(30字)
教育機関連携の広がりや子育て世帯増加で新市場が拡大する。

●脅威(30字)
低価格競合の存在や既存顧客離れのリスクが高まっている。

【第2問】顧客接点構築の施策

A社は、オンライン発信、体験イベント、展示会出展を組み合わせ、顧客との接点を拡大する。SNSで製品の安全性と教育効果を訴求し、工房見学やワークショップを通じて体験価値を高める。これにより、知育玩具事業の認知向上と関係構築を図る。

【第3問】組織体制の再構築

新事業部門を設置、既存部門との情報共有を強化。後継者を中心に開発・販売・生産の横断プロジェクトを構築、各部門の役割を明確化。また、権限委譲を進め、迅速な意思決定を可能にし新事業を支える組織基盤を整備。

【第4問】理念再定義と共有化

A社は、先代の理念を尊重しつつ「地域・教育への貢献」を加えた理念へ再定義する。理念共有のため、朝礼・研修・掲示物などで日常的に伝え、後継者自らが体現する。また、新事業の意義を一人ひとりの業務に結びつけ、浸透を図る。

4.この答案のポイント!

本年度は“素直な事例Ⅰ”だったため、次の3点を外さなければ 高得点帯 に入ると考えられます。

✔ 一貫したストーリー

(BtoC → 組織 → 理念)

✔ 与件文のキーワード使用量

(地域・木材加工・教育連携・後継者)

✔ 設問に対する構造的アプローチ

(SWOT → 顧客接点 → 組織 → 理念)

5.思考プロセス

以下では、点差のつくポイントを「文章術」と「構造術」で説明します。

STEP1:設問文の“軸”を即座に特定する

事例Ⅰは必ず

  • 組織
  • 戦略
  • 理念
    の4象限で出題されます。

今年の軸は「後継者 × BtoC × 理念」
これを外さないだけで文章がブレなくなる。


STEP2:与件の重要ワードを分類して整理

本文から拾うキーワードは次の通り。

● 強み

  • 木材加工技術
  • 地域ネットワーク
  • 信頼と実績

● 弱み

  • BtoC経験不足
  • 情報共有の不足
  • 組織の硬直化

● 機会

  • 教育連携(幼稚園・小学校)
  • 子育て世帯の増加

● 脅威

  • 価格競争
  • 顧客離れ

これらを 設問ごとに“どこで使うか”を割り付ける と、文章が迷子にならない。


文章テンプレート

事例Ⅰは次の型でほぼ全問解けます。

①環境要因(SWOT)  
②戦略(BtoC・差別化・新事業)  
③組織構造(権限・情報共有)  
④理念(ビジョン・価値観)  

答案は ①→②→③→④ の流れで書くと流れが自然になる。


STEP4:抽象→具体→効果 の三段構成で書く

例(第2問):

  • 抽象:顧客接点を拡大する
  • 具体:SNS発信・工房見学・ワークショップ
  • 効果:認知向上と関係構築

この「三段階構造」は 二次試験最強の型

STEP5:設問間のつながり!

第1問:現状の整理(SWOT)
 → 以降の“戦略”と“組織変革”の根拠を示す役割。

第2問:新市場へ向けた顧客接点づくり
 → SWOTの「機会」を踏まえた具体施策。

第3問:施策を支える組織体制の再構築
 → 戦略と組織を結びつける「事例Ⅰの核心」。

第4問:理念の再定義と浸透
 → 組織文化の統合と変革の仕上げ。

6.まとめ

2025年度の事例Ⅰは “解きやすいが差がつく” 構造でした。

特に差がついたのは…

  • SWOTを“正しく削る”力
  • BtoCと理念の一貫性
  • 組織体制の解像度

次の記事では、
👉 「2025年度 事例Ⅰ 再現答案&80点答案の書き方」 をさらに深掘りし、
あなたが来年80点を取るための文章術を徹底解説します。

               榎本雄介
               

中小企業診断士 Eno(登録番号:429629)

中小企業診断士です。金融機関で働きながら、独学で1次・2次共に1回、1年で2024年度に合格しました。
実務従事を経て、2025年8月より中小企業診断士として活動しています。
独学で1次・2次試験を突破するためのノウハウを発信しています。皆様のご参考になれば幸いです。

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